要望書提出についてご報告
みなさま
6月6日午後1時30分、京都市教育委員会に、第三者委員会の設置を求める要望書を両親から提出いたしましたのでご報告いたします。同行してくれたのは、「家族とともに歩む会」のメンバー5名です。
要望書の骨子は、「第三者調査委員会は、調査によって明らかになっていく事実にのみ誠実に向き合い、中立かつ公正に調査を行う」という姿勢を求めることに始まり、「平成24年7月30日に 発生した養徳小学校プール事故において、浅田羽菜個人に何が起きたのか、事故の直接原因となった事実と、事故後の救護措置の実態を明らかにする」調査の実施、「明らかになった事故の直接原因及び事故後の救護措置について」の考察、「本市の子どもと保護者が安心して水泳指導を受けられるための環境整備の視点
も踏まえた再発防止に関する」提言、さらには「明らかになった事実及び考察、提言のすべてについて、市民が簡便にアクセスできる状態で」の情報公開までを求めるというものです。
加えて、これらの調査が真に実効的なものとなり、それに基づく考察、提言、情報公開が行われるようにと、委員会を構成する委員や調査員、事務局などのあり方についても具体的な要望を出しました。
要望書提出前に、京都市教育委員会教育長より事故についての謝罪があり、提出後には、第三者委員会に対する教育委員会の姿勢も示されました。あくまで両親の要望に添って、未だ不明である事実が明らかにされるよう、精一杯の協力を行っていくというものです。
要望書提出の場には報道陣も入り、その後にメディア各社によるインタビューが行われました。その様子は、TVニュースや新聞記事などで報道されましたので、ご覧になった方もおられるかもしれません。
こうして第三者委員会の設置が公表されましたが、これからは、その設置内容や運営の方向を厳しく見守っていく必要があります。
全国には、大津の例のように、学校にかかわる事件を調査するものとして設置された第三者委員会がいくつかありますが、そのすべてが、遺族にとって中立な形で運営されたわけではないと聞いています。
この度の第三者委員会が、教育長が明言されたとおりに、真に中立公正なものとして運営され、かつ事実を解明するための調査が徹底して行われることが、私たち
の切なる望みです。また、学校事故にかかわる第三者委員会はまだそれほど例がないとのこと、これが今後のモデルケースとなって、プールにおける安全な水泳 指導の徹底につながることも願っています。
ぜひ、みなさまのお力もお貸しいただき、ともに第三者委員会のこれからをお見守りいただきますよう、お願いいたします。
私たちを支援してくれている「家族とともに歩む会」では、ともに第三者委員会を見守り、その中立公正な運営を望んでくださるみなさまに、署名をお願いしています。
署名用紙はこちらのページからダウンロードできます。
なにとぞよろしくご協力いただきますよう、お願いいたします。
浅田 羽菜 両親