再検討チームによる中間報告(2014.8.27)

調査報告書再検討チーム

数量的・科学的側面検討部会

概要

 調査報告書再検討チーム・数量的科学的側面検討部会では、第三者調査委員会の報告書に示された再現検証の計測数値を主な対象として、報告書内容の検討および報告書と競合する仮説の吟味・報告書の改善案の検討等を行っています。

以下のPDFファイルにその中間報告を示します。

(プレビューウィンドウ内をスクロールしてご覧ください)

 

 

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報告書再検討チーム中間報告20140827.pdf
PDFファイル 491.3 KB

中間報告の要点を以下に示します。

 

部会の目的

1. 自由遊泳開始から通報まての約7分間の行動について、性格証言を用いず、距離・時間・速さといった計測可能な仮定のみに基づいて、数理的シミュレーションなどを用いつつ検討すること

2. 報告書において検討されていない、あるいは棄却されている移動経路の仮説について、報告書検討が不十分であることを示すこと

3. 報告書の数値の取り扱いについての改善案を提示すること

 

報告書の内容における不明な点

・通報開始時刻と羽菜発見から通報まで(通報フェーズ)の所要時間、および通報時刻の間の関係

・通報フェーズ開始時刻の不確実性の算定方法

・自由遊泳の開始時刻の不確実性

・自由遊泳開始〜羽菜・A教諭接触まで(接触前フェーズ)の所要時間

 

報告書と競合する仮説の検討

羽菜が後追いをしたとする仮説と、民事訴訟において推認された仮説の2つを主に検討しています。報告書の検討では、両仮説を棄却する数値的根拠は不十分であることを示しています。

 

報告書・再現実験の改善案

誤差の適正な処理を行なうことにより、再現実験の結果を改善しました。

再現実験における測定回数の不足を指摘し、必要と見積もられる測定数を提示しました。

 

今後の課題

・報告書・再現実験の数値のさらなる検討

・ シミュレーションを利用した競合仮説のさらなる検討

 

 検討作業は現在も継続中です。随時報告いたしますので、引き続きご注目ください。どうぞよろしくお願いいたします。