みなさま
羽菜の父から書籍の出版についてお知らせいたします。
この度、石井美保さんが羽菜の事故以来の経過をまとめてくれた「遠い声をさがしてー学校事故をめぐる〈同行者〉たちの記録」が、岩波書店から出版されることになりました。
事故のこと、その後の学校や教育委員会の対応、第三者委員会の調査、自主検証の内容までとすべての流れを書いてくれています。
羽菜の声を求めて動いてきた僕たちの10年間の記録です。
石井さんご家族は、事故後からずっと、僕たち夫婦に寄り添って一緒に動いてくれていますが、僕たちの想いを代弁するということではなく、美保さんが同行者として見たもの、感じたことを書いてくれました。
膨大な資料と照らし合わせながら、文化人類学者としての視点も持って書いてくれたものです。
羽菜がどんな子だったか
事故はどのようにして起こったか
その後の各所の対応はどうだったか
それに対し、僕たち夫婦を何を感じて
どのように動いてきたか
そして、子どもを亡くした僕たち夫婦の葛藤、無念さ、苦しさ、残酷な毎日を丁寧にまとめてくれました。
事故を忘れさせない、風化させないための記録となるものでもあり、本当にありがたいことです。
自ら進んで膨大な資料をまとめ、この本を書き上げてくれた、大切な友人である美保さんには、心から感謝しています。
書店はもちろん、以下の岩波サイト他のネット書店でも販売しています。
ぜひご一読いただきたいと思います。