■「羽菜の会」2017.7.23

猛暑にもかかわらず、今年の「羽菜の会」には、118名の方にご参加いただきました。

ご参加いただけなかった方々からも、たくさんのお花やメッセージなどをいただいています。

会場の準備や片付けなども、当日たくさんの方々が自ら手伝ってくださいました。

 

そんな多くのみなさんのおかげで、あたたかく、優しい会となりました。

 

一年に一度、足を止めて、羽菜を忘れず、僕たちと一緒に羽菜を想う時間を過ごしてくださる方々には、感謝の想いしかありません。

 

そんな皆さんの優しさに甘えさせていただいて、僕が抱えている想いも話させていただきました。

事故から5年が経ち、苦しく感じるような、ときに羽菜を忘れられてしまったように寂しく感じることが増え、羽菜のいない苦しさや、事故の調査に向き合う辛さ以外にも、耐え難く感じることが増えてしまいました。

 

僕は…

 

妻を守ること、仕事を全うすること、事故の調査を進めること、そして家族や友人と心和む時間を過ごすこと、皆さんのご支援やご厚意の受け取り方などを、自分なりに大事に考え、それを大切にしながら、苦しさからも逃げることなく過ごしてきました。

 

事故のことや苦しい想いをSNSに上げることにも、自分なりの考えがあります。

 

それが良いとか悪いとか言いたいわけではなく、自分なりに誠実に過ごしてきたつもりだからこそ苦しく感じることがあると思っています。

 

その想いを簡潔に話すつもりでしたが、25分間も話してしまいました。

 

もちろん丁寧にお伝えしたい想いもありつつですが、そのくらい今の自分は余裕がないのだと痛感もしました。

 

ただ…

 

長々と話してしまったにもかかわらず、お父さんの話を聞けて良かったと、帰りがけにたくさんの方々が言ってくださいました。

 

改めてメールをくださった方もいらっしゃって、本当に救われる想いになりましたし、素直な心情を話して良かったと思いました。

 

僕のような状況をも、理解しようとしてくださることのありがたさや心強さを改めて感じました。

 

いつまでも羽菜を忘れずに、羽菜の生きた証しを見届けていただきたくて、そして何より皆さんに集まっていただくことを羽菜が喜ぶだろうと思い続けている会ですが、今年は僕自身とても大きな力と癒しをいただきました。

 

皆さんとお会いしたり、メッセージをいただいたおかげで、変わらない想いにたくさん触れさせていただくことができました。

 

羽菜の会に際し、お気遣いをいただいた皆さん、今年も本当にありがとうございました。

 

子供を亡くすこと、事故のこと、それを受けての遺族としての過ごし方などに対して、皆さんにも様々な考えがあると思いますが…

 

今後もあたたかく見守っていただければ幸いです

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

  

 

浅田康之