今日は娘が迎えるはずだった8歳の誕生日…
少し長くなりますが、、娘のことを書かせてもらいます。。
去年のFacebookにも投稿しましたが、去年の誕生日に、通っていた保育園の園庭に、娘の樹を植える「植樹式」をやっていただきました。
食べることが大好きだった娘にぴったりのサクランボの樹は、皆さんに見守られながら、この一年の間に花が咲いて、実もなり、幹も太くなりました。
娘も一緒に成長している感じがして、本当にありがたく思うのですが…やはり、寂しさは拭えません。
そんな中、友人が共に好きな野球に例えて、言ってくれた言葉があります。
「やすくんたちは羽菜が二度と戻ってこないという、勝つことの出来ない試合を毎日してるようなものだ。どれだけたくさんのヒットやHRを打とうが決して報われることはない。
それでも、毎日仕事したり生活をするという打席に立ち続けている。本当に大変なことだと思う。だから、一つのファーボールを選ぶという些細な出来事でも一緒に喜びたいし、三振したら一緒に悔しがりたいし、もちろんHR打ったら一緒に大喜びしたい。」
本当にありがたくて、胸が熱くなり…言葉が出ませんでした。
このFacebookでも、日常の些細な記事や、時には娘の苦しい記事にも温かいコメントしていただいたり、皆さんに、そうやって見守っていただいてるのだと改めて思いました。
事故後、自分たちも辛さに堪えるだけでは、娘も心配すると思い、事故の翌月から仕事に戻りました。
世の中からこもって娘に心配かけないように娘のために頑張ろうと過ごしてきました。
裁判や第三者委員会も決して争いたくて始めたことではありません。
学校や教育委員会に事故の詳しい調査や報告をしてもらえず、このままでは原因がわからず、自分たちが動かないと娘の人生が有耶無耶なものとなってしまうと思って始めました。
闘うことが目的ではありませんが、やることによって様々なことと向き合い、いろいろと思い出して苦しくなることも、始める前に、もちろん考えました。
それでも、何が起きたのかを調べることは、きっと水の中で必死に助けを求めたであろう娘の最後の声を聞いてやることにつながると思いましたし、最後の時間が明らかになることは、娘が産まれてからの生きた時間・証になると思いました。
それがせめて娘のためにしてやれることだと思い頑張って向き合ってきました。
もちろん、そこに向き合うことばかりだと、苦しくなる一方なので、仕事に打ち込んだり日常生活の中でもペースも含めていろいろと考えて過ごしてきました。
でも、結局、気持ちを軽くするようなことは何一つ見つけられず…一昨年7月の事故以来娘がいなくなってしまった苦しさ、虚しさ、辛さは全く変わりません。
時間が経っても娘に会えない時間が
延びてるだけで、よけいに辛いと感じます。
クリスマスや誕生日などのイベントのたび、
娘と一緒によく乗った新幹線に、
仕事のため東京と京都の移動で毎月乗るだび、
娘と一緒に聴いていた音楽が流れるたび、
娘と一緒に行った場所を通るたび…
日常生活の中にある、娘との数多くの思い出に遭遇するたびに、
ただただ苦しい気持ちをやり過ごさなくてはなりません。
それが身構えてないときに不意に遭遇すると
未だにパニックになってしまいます。。
遭遇しなくても、仕事中や電車に乗っている時など、
ただただ涙が出て止まらなくなることもあります。
誕生日だった今月、事故の起きた7月は
更に不安定になってしまいます。。
今までの人生には、様々な苦しいこともありましたが、娘を失った苦しさだけは、決して乗り越えられるものではありません…
それでも、なんとかここまで過ごしてこられたのは、日々生活する姿、打席に立ち続ける姿をずっと見守ってくださった皆さんの存在があったからだと思います。
Facebookを通しても、いつも応援してきていただいたからだと思います。
こうして勝つことの出来ない試合を見ているのもすごく辛いと思います。
解決することの出来ない苦しい話や姿を何度も見るのも辛いと思います。
それでも変わらず、ずっと見守っていただいていることが本当にありがたいです。
改めまして、
いつも近くで寄り添ってくださっている皆様
仕事の面でサポートしてくださっている皆様
東京でも京都でも戻るたびに連絡をくださる皆様
一緒に美味しいものを食べたり、飲みに付き合ってくださる皆様
以前からやっている草野球やバスケで一緒に汗を流しながら、今までと変わらず和やかな時間を過ごしてくださっている皆様
裁判のたびに傍聴に来て、虚しい時間を一緒に過ごしてくださった皆様
署名集めに奔走してくださった皆様
事故の調査に関わり、また支援してくださっている皆様
そしてこのFacebookでも
事故に一緒に向き合って、シェアやコメントをしてくださる皆様
日常生活を見守り、応援し続けてくださっている皆様
打席に立ちやすいように、苦しい話でもなんでも、どんな記事でもUPしてと言ってくださる皆様…
本当にありがとうございます。
私たちに関わってくださる全ての皆様に感謝しています。
皆さんのお力をお借りしながら、報われない試合ではありますが、少しでも頑張れる打席を増やしていけたらと思っています。
苦しい姿もお見せするかもしれませんが、、この先も打席に立つ姿を変わらずに見守っていただけたらと思いますので、今後とも何卒よろしくお願い致します。
長く苦しい文章を最後まで読んでいただいてありがとうございました。
2014年2月27日 浅田康之